『第16回 むつき庵 はいせつケア実践報告会』  ―おむつフィッターⓇの実践から学ぶ― のご案内


「第16回むつき庵はいせつケア実践報告会」を2026年10月3日(土)ラボール京都2Fホールにて開催します。
8名の発表者が確定し、当日に向けて準備を進めておられます。
 記念講演は「排泄」にもつながっていく「食」の問題についてとりあげます。現代の日本では、年金生活の
なか日々の食にも事欠く高齢者、給食が大切な食事という子どもたちなど、食の貧困が広がる一方で、廃棄さ
れる弁当なども少なくありません。「食」について、長年農家をまわり、米作りを観てこられた阿部さんから
是非お話を伺いたいと思います。

 実践報告、記念講演、ともに聞き応えのある内容です。一人でも多くの皆様にお聞きいただけましたら、
と願っています。
 周囲の皆様にもお声掛けして、ご参加いただきますよう、お申込をお待ちしています。むつき庵一同、
会場でお待ちしています!

日 時:2026年10月3日(土) 10:00~16:30
会 場:ラボール京都・ホール(2階)
定 員:120名

記念講演  「いま知りたいお米と田んぼと農家の話」

     阿部 道彦 氏

       ( 一般社団法人 農山漁村文化協会(農文協)制作局長 ) 

 <阿部道彦氏 プロフィール>
 1958年、岩手県生まれ。1982年、農業や食にかかわる出版社である社団法人農山漁村文化協会(農文協)入職。
 文化部では『管理される野菜』『短命化が始まった』『地域形成の原理』など執筆。
 人文書・絵本グループ長などを経て、現在、業務執行理事・制作局長。
 他に農政ジャーナリストの会「農業ジャーナリスト賞」選考委員(2025年まで)、
 NPO法人中山間地域フォーラム理事も務める。
 最近編集した本は『ふゆみずたんぼを巡る旅』『つながるごはん』など。

 

「第16回むつき庵はいせつケア実践報告会」への観覧申し込みこちらをクリック
「第16回むつき庵はいせつケア実践報告会」チラシこちらをご覧ください。

 

【お問合せは むつき庵 まで】
TEL 075-803-1122       FAX 075-803-1123
メール hsk@mutsukian.com(平田)      uchida@mutsukian.com (内田)

これまでの実践報告会から

「第15回はいせつケア実践報告会」代表浜田きよ子のご挨拶 <20251025開催>

おむつフィッター研修を開始したのは2004年。そして1級、2級の方々から課題として実践報告があり、それを読ませていただくようになりました。その実践のなかには、私たちだけが知るにはあまりに勿体ない内容がいくつもありました。多くの方々にもお伝えしたくて、実践報告会を開催するようになりました。

そんな意図で開始したこの集いですが、新たな出会いや同窓会のような場になっていることも嬉しい限りです。今回発表される8名の方々の抄録を先に読ませていただき、その実践や気づきに触れて、さすがむつき庵のおむつフィッターさん、と感じました。春日キスヨ先生のご講演、秋田からお越しくださる市川晋一先生のお話など、今回も充実した一日となりそうです。

唐突ですが、ムーミン谷の十一月※のなかに、こんな内容がありました。

幾重にも壁をつくり、家をきれいにすることにこだわる一人暮らしのフィリフヨンカは、大掃除の最中に屋根から転がりおちて死にそうな思いをします。そしてふと食器棚に目をやり、使いきれないほどのお皿やカップがあることに気付きます。私がいなくなったら、誰が使うのか、そんなことを考えながら、自分がいなくなってもこの世は変わらないことを感じ、ぞっとします。そしてフィリフヨンカはどうしていいのかわからなくなりました。家のなかをウロウロしているうちにスーツケースが目にとまり、どうすればいいのかわかったのです。一人でいるからあれこれ考えてしまう。だから、人に会いに行こう。一日じゅうおしゃべりをして、ゆかいにさわいで・・・悪いことなんて考えている暇のない人たちに会いにいく、このことに気付いたのです。(かなり省略)

作者のヤンソンさんには叱られそうですが、これを読みながら、この集まりと重ねて考えていました。あまり知らない人もよく知っている人も色々な人が来てくださっていて、通り過ぎるだけでなく、今日のこの集いがそれぞれの人の何かになるような・・・。

お忙しいなか、この会場にお越しくださり本当に有難うございます。そして、ともにこの集まりを形づくってくださるおむつフィッター倶楽部世話人の方々にも心より御礼を申します。

※ムーミン谷の十一月 作者トーベ・マリカ・ヤンソン ムーミン物語の最終章です。

 

「第5回むつき庵はいせつケア実践報告会」代表浜田きよ子のご挨拶<2014年11月15日開催>

排せつケアは病気や障害など様々なことにより、快適な排せつが困難になった人を支援するものです。そのためには排せつのメカニズムやケアの技術、また福祉用具や住環境整備など多くの知識を必要とします。では知識を深めればよい排せつケアが実現するかというとそうもいかないのです。

「トイレに行こう」と人を誘う言葉やおむつのなかで排せつせざるを得ない人へのおむつ交換などは、おそらく知識や技術と同じくらい、「そうはできないと知りつつもその人に身をおいてみる」という視点も大切です。そしてこれが簡単ではありません。
しかもその評価?は専門職の方がするのではなく、ケアを受けている方々からいただくものです。それを踏まえつつ、私たちはおずおずと未熟な自分のケアを相手に差し出すしかありません。でもそれを重ねていきたいと私は思っています。そして人が気持ちよく排せつできるために実践を重ねていきたいのです。

この排せつケア実践報告会はそんな気づきのための場です。何らかのかたちで、自身の暮らしや実践に生かしていただければ幸いです。そしてたとえそんなことがなくても、誰かとちょっと話ができたり、心が温かくなったりするなら、実はそれだけでも嬉しいです。
究めること以上に、他者の暮らしや人生に対して謙虚に向き合う、そんな視点で今後ともどうかよろしくお願いいたします。