『第14回むつき庵はいせつケア実践報告会』のご案内
『第14回むつき庵はいせつケア実践報告会』のご案内
「第14回むつき庵はいせつケア実践報告会」を2024年11月9日(土)ラボール京都2Fホールにて開催します。今回は7名の実践報告を予定しています。
記念講演はむつき庵代表浜田きよ子がお話しさせていただきます。浜田は特別養護老人ホームで事例検討会を長年にわたって行い、排泄ケアを通して「ケアは人と人のあいだにある」、その方のこれまでの人生の一端に触れさせていただき、ケアが必要な人という捉え方の前に、人としてのその人を感じること、知ることで、ケアも変わると考えて来ました。むつき庵は昨年20周年を迎え、その記念として、「排泄ケアを必要とする本人が登場する本を作成しよう」と呼びかけ認定講師の方々と「老いに伴走する排泄ケア-その物語と知識」<むつき庵認定講師がケンケンガクガクの議論の末、作成!>(B5判220頁)を出版することが出来ました。出版にあたってはクラウドファンディングに280名の方々から総額4,274,000円のご支援をいただきました。改めて多くの方に支えられてむつき庵は有ると実感しています。むつき庵20年を踏まえて浜田きよ子がじっくりとお話しさせていただきます。
日時:2024年11月9日(土) 10:00~16:30
会場:ラボール京都・ホール(2階)
定員:120名
講演 浜田 きよ子 ( 排泄用具の情報館 むつき庵代表 )
演題 「回復って何だろう ―むつき庵のこと、自分のことを通して考えたことー」
✰✰『第14回むつき庵はいせつケア実践報告会』への参加お申込みはむつき庵へメールまたはFAXにて申込書をお送りください✰✰
むつき庵 FAX📠 075-803-1123
メール hsk@mutsukian.com (平田) uchida@mutsukian.com (内田)
☆☆「第13回はいせつケア実践報告会にようこそ」浜田きよ子代表のご挨拶から <2023年9月30日(土)開催>
むつき庵は今年開設20周年を迎えました。排泄についての相談をしたい。そのためにも多くの展示品がある場所を開きたい。そんな思いだけで設立して、あっという間に20年が経ちました。
「おむつから尿が漏れて困る」「おむつを自分で外してしまう。外せないおむつは無いのか」など、さまざまな相談を受けるなかで、そのような現象が起こる原因を探ることが大切だと実感しました。皮膚が痒くて掻いてしまうために漏れが起こるなら、皮膚トラブルの原因を探らなければなりません。おむつの当て方がよくないことも考えられます。排尿量や水分摂取量によっても必要なおむつは変わります。そもそもおむつを使用する以外に方法はないのでしょうか。
そんな思いから、暮らし全体から排泄ケアを考えていく研修を始めました。これがおむつフィッター研修です。誰でも自分の専門知識、あるいは知っていること、そこから原因を探ります。確かに医療職の視点、介護職の視点、福祉用具専門相談員の視点は同じではありません。だからこそ、さまざまな職種の方々がともに学び合う場こそが重要だと気付き、誰でもが参加できる研修としました。なぜなら排泄は食事や運動、薬、疾病、習慣など、暮らし全体に関わることだからです。
現在3級修了生はおよそ9400人。稚内から西表島まで全国から研修に参加しています。私たちはその方々からも学びを深めていきました。そして論文を通して、多くの方に知っていただきたい実践に気付きました。そこから実践報告会が誕生したのです。
ケアが必要になった人の心身が損なわれない排泄ケア、もちろんケアをする方の心身を守る排泄ケア、そんなケアを多くの方々とともに、これからも模索し、広げていきたいと思います。
何より、今日一日は、久しぶりに会われた方々とのよい時間になり、また新たな出会いや気づきになればとても嬉しいです。今日はお越しくださり、本当に有難うございます。
★★第5回むつき庵はいせつケア実践報告会 浜田きよ子代表のご挨拶から<2014年11月15日(土)開催>
排せつケアは病気や障害など様々なことにより、快適な排せつが困難になった人を支援するものです。そのためには排せつのメカニズムやケアの技術、また福祉用具や住環境整備など多くの知識を必要とします。では知識を深めればよい排せつケアが実現するかというとそうもいかないのです。
「トイレに行こう」と人を誘う言葉やおむつのなかで排せつせざるを得ない人へのおむつ交換などは、おそらく知識や技術と同じくらい、「そうはできないと知りつつもその人に身をおいてみる」という視点も大切です。そしてこれが簡単ではありません。
しかもその評価?は専門職の方がするのではなく、ケアを受けている方々からいただくものです。それを踏まえつつ、私たちはおずおずと未熟な自分のケアを相手に差し出すしかありません。でもそれを重ねていきたいと私は思っています。そして人が気持ちよく排せつできるために実践を重ねていきたいのです。
この排せつケア実践報告会はそんな気づきのための場です。何らかのかたちで、自身の暮らしや実践に生かしていただければ幸いです。
そしてたとえそんなことがなくても、誰かとちょっと話ができたり、心が温かくなったりするなら、実はそれだけでも嬉しいです。
究めること以上に、他者の暮らしや人生に対して謙虚に向き合う、そんな視点で今後ともどうかよろしくお願いいたします。