第8回むつき庵はいせつケア実践報告会ご参加ありがとうございました

『ほくりく福祉機器展・第8回むつき庵はいせつケア実践報告会』ご参加ありがとうございました

「第8回むつき庵はいせつケア実践報告会」は前回に引き続いて株式会社はいせつ総合研究所 排泄用具の情報館むつき庵と「おむつフィッター倶楽部」の共催として開催致しました。

初めての試みとして、京都を離れて各地でのご協力を得て各地域の特色を生かして取り組みを進める事となりました。富山県高岡市において、ナチュラル・ハートフルケアネットワーク北陸代表の神野俊介氏、高岡駅南クリニック塚田邦夫先生はじめ、ほくりくの皆様方がはじめての取り組みとして準備された「第1回ほくりく福祉機器展」が高岡市共催にて、11月18・19日高岡市ふれあい福祉センターにて開催されました。「むつき庵はいせつケア実践報告会」はその一環として『ほくりく福祉機器展・第8回むつき庵はいせつケア実践報告会』を11月19日(日)高岡市生涯学習センター大ホールにて開催しました。

ご参加者は総勢152名にのぼり、無事、大盛会のうちに終えることができました。また、はじめて取り組まれました「ほくりく福祉機器展」には2日間で400名の方がお越し頂きました。

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 今回で8回目となります「むつき庵はいせつケア実践報告会」での演者7組の方々の発表は、それぞれが、良いケアを模索していきたい、という思いの伝わる、素晴らしいものでした。「はいせつケア大賞」には、「個々の体型に合わせたオムツがもたらす効果」と題して発表されました重症児・者福祉医療施設 鈴が峰の西村ひとみさん(広島県)が受賞されました。特別賞には、「世界初!能楽堂でのおむつのファッションショーと浜田きよ子先生講演会を終えて―現場経験ゼロの私でも出来る事―」を発表されました三和薬品株式会社の仲野智彦さん(福井県)が受賞されました。発表者は発表されました7組8名のいずれの実践報告も素晴らしく、回を重ねるごとに発表される内容のレベルが向上していますことを実感しています。

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 ご講演には、「患者さんの語るものがたりから患者さんの背景を理解した上で全人的な医療を行うことが大事になります。」「人の命には2つあると考えています。生命体としての『命』と、1人の人の人生としてものがたられる『いのち』です。特に高齢者の終末期医療では、その人がどういう人生を送ってきたのか、病気をどう受け止めているのかなどその人のものがたりを聞いてあげることが大切です。」とお話になる佐藤伸彦先生(医療法人社団ナラティブホーム理事長)に、「“命といのちーものがたりの力ー”」と題してお話しして頂きました。とても深い内容で、涙ぐんでいる方もおられました。

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この会に集ってくださいましたお一人おひとりが、人とのつながり、ケアの有り様について、気づきを分かち合い、これからの課題を見出せたように思います。

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 また、第1回より行っております東日本大震災募金および昨年4月に起こりました熊本大地震とあわせて取り組みました大地震被災者支援募金は、本報告会において多くの義援金をいただきました。大切に活用させていただき、今後も、支援を継続してまいります。

 次回第9回むつき庵はいせつケア実践報告会は2018年1027(土)京都での開催を予定しています。