修了論文からの気づき

修了論文からの気づき


みなさん、こんにちは。
新型コロナウイルス感染症に関わる状況から、日々、さまざまな想いを経験されているのではないかと思います。本当に、おつかれさまです。
むつき庵からみなさんへのお便り、第2回目は、むつき庵大坪が担当いたします。

さて、おむつフィッター2級研修、1級研修の受講を終えられた後、受講生のみなさんからは、修了論文をご提出いただきます。その論文からは、いつもさまざまな気づきを与えられます。

先日読ませていただいた1級論文から、以下のことを書かせていただきます。

身体状況が少しずつ安定してきたことから、夜間トイレを使用することに向けた支援を考えていかれた時、ご本人がそれを望まれなかったそうです。そこで、そのおむつフィッターさんは柔軟に自らの考えを変化させ、ご本人と一緒に尿器を使用する方法を見出していかれました。そのことから、その方は良く眠れるようになったそうです。

この内容は、1級論文の内容のほんの一部なのですが、
身体状況のみならず、ご本人が望まれていることは何なのか、どのような支えが安心につながるのか。そのことを常に考えながら、今のその方に合った用具や方法を模索していくことは大切である、
そのことを、改めて学ばせていただきました。

桜が散って、小さな緑の葉が出てきましたね。
今、この状況から、どうしても緊張や不安に包まれそうになりますが、
私はなるべく、空を見上げたり、そして、季節がめぐりまた咲いてくれた花、出てきてくれた葉を眺めるようにしています。それから、ふうっと息を吐いて、呼吸を深くして、「大丈夫、大丈夫」と自分に言っています。
みなさんもどうぞ、自らに優しい時間を、少しでもつくってください。心身を大切に、お過ごしください。

2020424日(金)むつき庵 大坪麻理